月刊誌ハルメク主催「日本橋さんぽと絞り染め体験」
news ニュース 【2023年8月】
-

2023.08.12
安達大悟氏の本格板締め絞り
2023年8月11&12日の2日間に亘って開催した安達大悟氏の本格板締め絞りワークショップは好評のうちに終了しました。板締め絞りの奥深さを専門家から直接聞き、指導を受けながら、今回は手拭い2枚を染め上げる体験でした。今回はその概要と染料のレシピを公開いたします! ご参加の皆様、ありがとうございました。 安達大悟氏:テキスタイルアーティスト。金沢美術工芸大学卒業。東北芸術工科大学 准教授。自然の流れや細胞など「テキスタイルならではの模様」をコンセプトに、主に板締め絞りによるにじみを活かした制作により受賞歴多数。 板締め絞りの流れ 布を畳みます(直角二等辺三角形、四角形) まず幅広の面を蛇腹折りで4つに畳み、横に折ります(2枚の手拭いのうち、1枚目は三角形、2枚目は四角形 に折っていきます)。紙で練習をしてからの作業ですが、布は紙のようにはいかず、それでもアイロンを使いながら、角を合わせるようにして畳んでいきます。アイロンはドライアイロンの高温で行います。 2. 布を板で抑えて固定します(凧糸、クランプを使います) 折った形に合う三角形、四角形の板を布の両側からあて、クランプで固定します。そのまま凧糸で2周程度ぐるぐる巻いて縛ってからクランプを外します。 3. 染料を準備します(合成建て) 今回は、みやこ染堅牢スレン建染め染料15色から、安達氏の選んだ4色を使います。青、黄、黒、橙(赤3:黄7の割合で混合したものです)。どのように組み合わせても失敗がないであろう4色というのが氏の色の選定理由です。 手拭いはみやこ染の「染色用手ぬぐい(35x90cm 綿100%)」を1枚は白地のまま、もう1枚は予めみやこ染技法用染料リアクトのグレー(濃度は1/2にしてあります)で淡色に染めたものを使います。白地の手拭いは2色、グレー地の手拭いは1色を選んで染めます。 染料の配合率各色、以下の配合で染め液を作ります。熱湯1リットル、スレン100ml、還元剤6g、安定補助液16ml*注* 今回の技法を際立たせる為の安達氏の独自の配合レシピで、みやこ染の通常の配合率とは異なります。 染料の配合を終えますと、染め液の表面に薄い膜が出来ますが、ここから染め液の温度を60〜70℃に維持しながら、さらに還元を進め、20分程度経過したところで染め始めます(板に挟んだ布を染め始めます)。還元中に液をかき混ぜ過ぎてしまうと酸化発色しやすく還元の妨げになりますので、ご注意下さい。 4. 染めます(板に挟んだまま、布を染めます) 今回の技法は、布を濡らさず、乾いたまま染めることで、布に一気に染め着かせる特殊なものです。その為、通常スレン染料の浸し染めでも20分は染めますが、わずか数秒からの短い時間しか染め液に浸しません(ムラ染めを避けるため、浸し染めでは必ず濡らしてから染めるのとは対照的な技法です)。染料が一気に染め着く為、色が割れる現象(染料は複数の色を調合していますが、染め足の速い原料色と遅い原料色が染色中に分離する現象)が起こり易く、これが染め上がりの色に、より複雑な美しさを加えているようです。 染める場所は角か辺、使用色や染め方は参加者各様で安達先生の指導を仰ぎながら染めていきます。 (白地手拭い 2色染め) 今回安達先生の作例(下記)では、2色染めは、三角形に挟んだ布の角にまず一色(青色)浸し、その後同じ角により深い位置まで、より長い時間、2色目を浸すという手法でした。このようにすることで、先に染めた角の先端部分には色が入らず(先に染めたところには2色目は色が入りづらく1色目が残ります)、2色目(黄色)が深い位置(広げた際には周辺部)に入ります。2色が混色した際の部分は青と黄が混色し3色目の緑色に発色しています。この際の出方は参加者の方の布の折り方、畳み方で微妙に異なり、一つとして同じものは出来ません。 (グレー地 手拭いの着抜 1色染め) グレー地の布は、スレン染料の還元剤の性質を利用します。還元剤はスレン染料の発色を助けますが、スレン以外の染料の色を抜く性質があります。その為、グレー地の布は還元剤が触れたところは色が抜け、後からスレン染料が染まっていきます。この技法は着抜(色を抜きながら染める)と呼ばれ、複雑に作用した色が発色します。今回の安達先生の作例(下記)ですと、グレーの抜けたところに橙色のスレンが入り、橙色から分離した黄色が周辺部に美しく発色しています。 5. 水洗い(酸化発色) 30分程度、流水に浸して濯ぐことで水中の酸素により酸化発色し、色が変化し、染料が布にしっかり染め着きます。この過程の美しい色の変化はスレン染料の醍醐味の一つです。 6. 煮洗い 5分程度、中性洗剤を溶かしたお湯で布を煮洗い、余計な染料を落としきり、脱水、陰干ししたら完成です。
-

2023.08.29
和紙の折染めワークショップ
7月から始まった和紙の折り染めワークショップですが、たくさんの方にご参加いただきました! ワークショップでは基本的な折り方・染め方をお教えした後はご自由に染めていただき、合計4枚ほどの作品が出来上がります。 その4枚の中からご参加いただいたみなさまのお気に入りの一枚を撮らせていただきました📷✨ 美味しそうな果実染め! 同じ形、同じ場所に染料をつけても異なった柄ができました! お友達、ご家族と一緒にどうしたらこの柄が出たのかお話しするのも楽しそうですね! 出来上がった作品は額に飾ることも、切って折り紙やオリジナルのぽち袋を作ることもできます! ワークショップも随時開催しております! 和紙を使った気軽な染めもの体験をぜひしてみてください。 ご興味ある方はぜひsomenovaまでお問い合わせ、ご来店ください。 somenovaのワークショップ情報はこちら。 https://demo.katsuraya-fg.com/somenova_event/




